生活習慣病:糖尿病の治療法
糖尿病の治療法には、食事療法、運動療法、薬物療法が有ります。その中でも食事療法が最も基本になります。
・糖尿病の食事療法
食事療法を確実に実行し、血糖値をよい状態に保ち続ければ、合併症は起こりません。特に2型糖尿病の場合、7割以上の人が食事療法だけで、病状を十分に改善することができます。また、インスリン注射や飲み薬が必要な場合も、この食事療法がしっかりできてこそ治療効果があります。
食事療法といっても、特別な食事があるわけではありません。1日の摂取カロリーが制限されるだけです。加えて炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素の必要量を、バランスよく摂ることが治療になります。糖尿病・の人は高血圧になりやすいので食塩は控え目にします(1日7〜10グラム以下)。 また、高脂血症にもなりやすいのでコレステロールや飽和脂肪酸(動物性脂肪など)も取りすぎないようにしてください。 食後の血糖値の上昇・コレステロールの増加を防ぎ、便通を良くする働きのある食物繊維を十分に取りましょう。この食事療法は、糖尿病でない人が、生活習慣病を予防し長生きするための健康食としても利用できます。
1日に必要なエネルギー(カロリー)量は、成人の場合で1日のエネルギー量 = 標準体重 x 運動量です。標準体重と運動量の算出は以下の通りです。
標準体重は=身長(メートル)x身長(メートル)x22
運動量の目安は(体重1キログラム当たり)
軽労働 25〜30キロカロリー
中労働 30〜35キロカロリー
重労働 35キロカロリー以上
血糖値をよい状態に保ち、1日に必要なエネルギー(カロリー)量の食事で、バランスが取れてる食事が必要です。詳しくは糖尿病食事療法のための食品交換表を見て下さい。糖尿病の方にとっては必ず購入しなければならない本ですが、糖尿病ではなくても健康のために日々の栄養管理に役立ちます。
・糖尿病の運動療法
運動療法は薬と同じように考えて下さい。運動する時間と運動する量は、毎日一定になるようにして、長続きする方法で、少しずつ根気よく続けましょう。
運動による食後の血糖値の上昇を抑制する効果があります。 血糖が上昇し始める食後1時間くらいからの運動が糖尿病の患者には有効です。 また運動はブドウ糖を細胞に取り込む物質を増やし、インスリンの働きがよくしてくれます。
運動はウォーキング、エアロバイク、 階段昇降、水泳、筋力運動などが良いでょう。糖尿病の運動は6分目から7分目、楽であるからややきついくらいの運動が適当です。 最低15分は続ける必要があります。
運動を始める前に、自分の体の状態を確認してください。低血糖または高血糖状態での運動は状態を悪化させます。合併症やその他の病気(心臓病、高血圧、膝・腰の関節痛)などがあるときは医師と相談し、医師の言葉を守って運動してください。
・糖尿病の薬物療法
薬物療法には内服薬と注射があります。内服薬には血糖を下げる薬、糖分の吸収を遅らせる薬、インスリンの働きを良くする薬などがあります。作用の弱い薬から強い薬まで色々あり、患者の糖尿病の程度により医師が処方します。
注射では不足しているインスリンを注射で補うことで血糖値をコントロールします。インスリン療法は、注射という方法でしか補充できません。インスリンには作用時間の短いものから長いものまで、たくさんの製剤があります。
薬物療法は、必ず医師の指示に従い、自分の判断で勝手に薬(インスリン)の量を増減してはいけません。薬を増減したい場合はまず医師に相談し、医師の指示にしたがって変更しましょう。
・1型糖尿病の治療法
1型糖尿病では、脳死膵臓移植や膵島移植を受けるか、血糖値の測定をしながら、生涯にわたって毎日数回のインスリン自己注射またはポンプによる注射を続ける以外に治療法はありません。日本人の糖尿病のほとんどを占める2型(成人型)糖尿病とは原因も治療の考え方も異なっています。
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